アウトドアを楽しむために身につけたいマインドセット

先日吹雪の中躊躇しつつもスキー場に向かったら、現地につく頃には晴天となり行って良かった、という趣旨のツイートをしたところ友人に
「悪天候でもアウトドアアクティビティをなんとか遂行する突破力、見習わないとと思ってるところです!笑」
というコメントをもらった。過去何度か数グループで遊ぶ計画を立てたことがあり、天気予報が芳しくない場合でも自分から中止を提案することは無いのでそういう印象を持たれていたのかもしれない。ちょっと嬉しい評価だったのと同時に、現地に向かいながらぼんやり考えていたこととリンクした。

「こんな天気でも着いて滑り始めたらそれなりに楽しめるし!もしも雪や風が強すぎて滑れなくっても、そういう日もあるよね〜と笑って帰ってくれば後々話のネタにもなる。外遊びを楽しむのに大切なことはあるがままの環境を受け入れてそれに順応した楽しみ方を見つけるマインドを持つことだよなあ…」等と考えながら、内心帰りたそうなコメントを連発する家族をスルーして車を走らせていた。

スキー場へ近づくにつれ雪は止み、滑り始める頃には青空が見える位の天気へと好転。結果的に絶好のスキー日和となり家族みな充実した笑顔で帰路に着いた。

その後冒頭の友人コメントを受けて、自分のアウトドア活動に対する態度はどのように形成されたのかと考えていたら、小学生時代に叔父が連れて行ってくれたキャンプの影響という結論に思い至った。10歳〜12歳くらいまでの間のことだが、カブスカウトに関わっていた叔父は夏休みになると2人の息子たちと私や他の親戚の子供を連れて3泊程のキャンプを企画してくれていた。天気が良ければキャンプ場近くの川で泳いだりアスレチックで遊んだりできるのだけど、3泊もすると雨が降ることもある。そんな時はテントの中で大富豪をしたりぼーっと雨を眺めて止むのを待っていたり、ポンチョを着て森を散策していた。叔父は雨が降ろうと意に介さない様子で、大人が楽観的だと子供もそれに慣れて思い思いに楽しみ方を考え始める。毎年どんな天気でも楽しみなイベントになっていた。

またその後大人になってから行き始めたフジロックも順応マインドを強化するきっかけになったと思う。苗場のスキー場を中心とした森の中で夏場に開催される音楽フェスティバルだが、多くの来場者はテントを張って3日間のアウトドア生活をする。そしてこのイベントで雨は日常、雷雨や台風が直撃することもある。悪天候でも楽しみにしていたミュージシャンのライブを観るため雨に打たれながら出演時間を待つことは普通で、テントが吹き飛びそうな強風や雷雨の中、朝まで過ごすこともある。そんな悪天候でも楽しめる大人が沢山集まっている会場で過ごす3日間も大好きで、20代後半から現在までほぼ毎年のように通っている。

外遊びの真髄は外部環境に順応するマインドを持つことだなあ、と家族でアウトドアを楽しむようになって気づいた。雨になりそうだから出かけるのをやめよう、と諦めるより雨でもそれなりの過ごし方ができるよね、と状況を受け入れて考えられる心を持っている方が楽しい。この環境に順応するマインドセットという考え方をふとしたやり取りから改めて整理できたことは収穫であり、自分の子供達にも言葉と体験を通して伝えていきたいと思った。

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Shogo Katayama 片山正業

鳥取でアウトドアやシェアエコやスタートアップのことを考えたりしてます。web業界のど真ん中で色々やってました。 Founder of Wanderlust, Inc. ex-director of mixi, Inc. Founder of Listn.me, Inc. shogo@wlst.co.jp